ワインの糖質とカロリーの基礎知識

ワインは食事とともに楽しむお酒として人気ですが、糖質やカロリーが気になる方も多いです。まずは、ワインに含まれる糖質やカロリーの基本についてご紹介します。
ワインに含まれる糖質の目安
ワインの糖質は種類や製法によって異なりますが、一般的な辛口ワインの場合、100mlあたり約1g程度とされています。これは、ワインの発酵過程でぶどうの糖分がアルコールに変化するため、糖質が比較的少ないためです。
一方で、甘口のワインやデザートワインでは、100mlあたり5g以上になることもあります。ラベルに糖度や“残糖”の表示がある場合もあるので、糖質量を確認したいときは参考にすると安心です。
他のお酒と比べたワインの糖質とカロリー
ワインは他のお酒と比べても糖質が低い傾向があります。たとえばビールや日本酒は糖質が多く、ビール(中瓶1本:500ml)で約15g、日本酒(1合:180ml)で約6g前後と言われています。
カロリーについては、アルコール度数の高い蒸留酒(ウイスキー、焼酎など)は糖質がほとんどありませんが、アルコール自体のカロリーは高めです。ワインの場合、100mlあたり約70kcal前後が目安となります。表で簡単に比較すると、以下のようになります。
種類 | 糖質(100ml) | カロリー(100ml) |
---|---|---|
ワイン | 約1~5g | 約70kcal |
ビール | 約3g | 約40kcal |
日本酒 | 約3g | 約110kcal |
ワインの種類ごとの糖質とカロリーの違い
ワインは大きく分けて赤、白、ロゼ、スパークリング、デザートワインなどがありますが、それぞれで糖質やカロリーに違いがあります。一般的に、辛口の赤ワインや白ワインは糖質が低めで、100mlあたり1g前後です。
逆に、甘口やデザートワインでは糖質が多く、100mlあたり5g以上になることもあります。スパークリングワインも甘口は糖質が高い傾向です。カロリーはアルコール度数に比例しやすいので、度数が高いほどやや高めになります。
種類 | 糖質(100ml) | カロリー(100ml) |
---|---|---|
赤ワイン(辛口) | 約1g | 約70kcal |
白ワイン(甘口) | 約5g | 約75kcal |
デザートワイン | 約8g | 約110kcal |
ダイエット中でも楽しめるワインの選び方

ダイエットや糖質制限中でも、選び方を工夫すればワインを楽しむことができます。ここでは、低糖質ワインの選び方やおすすめについて解説します。
低糖質ワインを選ぶポイント
ダイエット中にワインを選ぶなら、まず「辛口」とラベルに書かれているものを選ぶのがポイントです。辛口はぶどうの糖分が発酵によってアルコールに変化しているため、糖質が少なくなっています。
また、ワインの種類にも注目しましょう。赤ワインよりも白ワインのほうが糖質が高い場合があるため、購入時には「糖質オフ」や「ローカーボ」などの表示もチェックしてください。量を決めて飲むことも大切です。
甘口と辛口ワインの糖質比較
甘口と辛口ワインでは、含まれる糖質に大きな差があります。一般的に、辛口ワインは100mlあたり1g前後、甘口ワインは5g~8g程度となります。
甘口ワインは食後酒やデザートワインとして提供されることが多く、糖質量が高いため、飲み過ぎには注意が必要です。ダイエットや糖質制限中の場合は、辛口ワインを中心に選ぶと安心です。
タイプ | 糖質(100ml) |
---|---|
辛口 | 約1g |
甘口 | 約5~8g |
糖質制限中におすすめのワイン
糖質を控えたいときは、辛口の赤ワインや白ワイン、スパークリングワイン(ブリュット)がおすすめです。特に「ブリュット」は糖分がごく少ないタイプです。
最近では、「糖質オフ」や「低糖質」と明記されたワインも増えてきました。これらは製法や原材料に工夫がされており、糖質量が通常よりもさらに低く設定されています。購入時にはラベルや成分表示をよく確認して選ぶようにしましょう。
ワインと健康の関係

ワインは適量を守ることで健康にも良い影響を与えるとされています。ここでは、健康面との関係や注意点について詳しく解説します。
適量のワインが健康にもたらす効果
適度なワインの摂取は、リラックス効果や食欲の促進、そして血行の改善など、さまざまな健康効果が期待されています。特に赤ワインにはポリフェノールと呼ばれる成分が含まれており、抗酸化作用があるとされています。
一方で、飲み過ぎは肝臓への負担や肥満リスクの増加につながるため、1日グラス1~2杯程度にとどめることが推奨されています。お酒は楽しみながら、適量を守ることが健康維持のポイントとなります。
ワインと血糖値の変化
ワインは他のお酒に比べて糖質が少ないため、血糖値への影響も比較的穏やかです。ただし、甘口ワインやデザートワインは糖質が多いため、急激な血糖値上昇につながることがあります。
糖尿病や血糖値管理が必要な方は、必ず主治医に相談の上、飲酒量や種類を決めましょう。空腹時や大量に飲むことは控え、食事と一緒にゆっくり楽しむことが大切です。
エンプティカロリーとは何か
アルコールには「エンプティカロリー」と呼ばれる性質があります。これは、エネルギー(カロリー)は高いものの、ビタミンやミネラルなどの栄養素がほとんど含まれていないことを意味します。
そのため、ワインを飲むときは、栄養バランスを意識して食事内容を工夫することが大切です。エンプティカロリーだけでなく、食事全体でのバランスを心がけましょう。
ワインを太らずに楽しむ方法

ワインを楽しみたいけれど体重管理もしたい、という方も多いでしょう。ここでは、太りにくいワインの飲み方やおつまみ選びのコツについてまとめます。
ワインと相性の良い低糖質おつまみ
ワインと一緒に楽しむおつまみ選びは、糖質を抑えるポイントです。低糖質で満足感のあるおつまみには、次のような例があります。
- チーズ各種(カマンベール、チェダーなど)
- 生ハムやサラミ
- ナッツ類(塩分無添加のものがおすすめ)
- オリーブ
- サーモンやツナのマリネ
パンやクラッカー、ポテトフライなどは糖質が多くなりやすいので、量を控えるか、野菜スティックや魚介類をメインに工夫すると良いでしょう。
飲む量とタイミングの工夫
ワインを太りにくく楽しむためには、飲む量を事前に決めておくことが大切です。1回あたりグラス1〜2杯(120~240ml)までにとどめると、カロリーや糖質の摂取量を抑えられます。
また、飲むタイミングも工夫しましょう。空腹時に飲むとアルコールの吸収が早くなるため、必ず食事と一緒にゆっくり味わうことがおすすめです。間食代わりや深夜の飲酒は控えると、体重管理にもつながります。
ワインと食事のバランスを考えるコツ
ワインを楽しむ際は、主食や糖質の高いメニューを控えめにし、肉や魚、野菜中心の食事と組み合わせるとバランスが良くなります。また、食事全体のカロリーや栄養素も意識することが、太りにくい飲み方のポイントです。
たとえば、サラダやグリルした肉・魚を中心に、パンやパスタは少なめにするなどの工夫があります。ワインの種類ごとに合う食材を選び、満足感ある食卓を演出しましょう。
まとめ:ワインの糖質を知って賢く楽しむために
ワインには糖質やカロリーが含まれていますが、種類や選び方に気をつければダイエット中でも楽しむことができます。辛口ワインを選び、適量を守ることで、健康的にワインを味わうことが可能です。
食事やおつまみ、飲むタイミングにも気を配り、バランスの取れた生活を目指しましょう。ワインの糖質やカロリーを知ることで、無理なく美味しい時間を過ごせるはずです。